2024年12月1日(日)の文学フリマ東京39で販売した『小島信夫を読んで考える』通販ページを開設しました。さいきんは匿名配送なんてできるんですね。よろしくお願いします 「野本さん、小島信夫の『残光』についての本をつくるのはどうでしょう?」 保坂和志…
保坂和志の小説的思考塾で出会ったPINFUくんと本を作りました。今週末に開催される文学フリマ東京39にて、販売します。 文学フリマ東京392024/12/01(日)12:00〜17:00・会場:東京ビッグサイト 西3・4ホール・ブース:す-41 PINFU 野本泰地『小島信夫を読ん…
鼻水を垂らし教室のストーブの前で校庭を眺めながらぼーっとしていたサトちゃんが、保健室に行くと言ったきり姿を見せなくなってから四十七分後に、浜口が数学のノートの六行目に書いた文字は、 びa+2b(c- だった。昨日は夜遅くに遠くからバイクの音が聞こ…
息子の粗相の後片付けに始まった今朝、保育園の送り迎えで使う電動自転車の充電が途中で切れ尋常じゃなく重いペダルを必死に漕いで息子を保育園に連れて行き、そのまま最寄り駅に向かい通勤電車に乗っていると、途中ドア点検で十七分止まった。この遅延の影…
私は「周辺から」事態を捉えるという視座を貫いてきた。それは単に、視座をずらすというだけではない。周辺へと押しやられる人びとに最後に残された眼力こそが、構造的暴力のあり方を照らし出す重要な立脚点となると考えるからである。エスノグラフィーを書…
はじめまして。このたび、丸太賀フーズに入社することになりました、大津行彦と申します。えーっ、とても緊張しております。大勢の人の前で話す経験というのがほとんどございませんでして。しどろもどろになってしまうかと思いますが、ご容赦ください。 さて…
書くことは考えることである。考えることが書くことによって結実するというのではなく、書くことが考えることであるというこの順序を大切にしたい。 (石岡丈昇『タイミングの社会学 ディテールを書くエスノグラフィー』青土社、2023年、p.9) わたしのこと…
くもり。 最近継続できていることといえば筋トレくらいで、他に何か続けているかと言われても何もないとしか言えない。朝起きて仕事に行って割と遅くまで働いてX(旧:Twitter)をだらだらと見て、『墓場鬼太郎』のアニメを見るくらいだ。毎日スポーツに打ち…
車に轢かれてから脚の調子が悪い。靴を履くにも手間取る。 杖をつき近所を散歩。くもり。歩く速さは遅くなった。 同じ病棟で先に入院していた小川さんよりも半月早くリハビリが終わった。小川さんは自分よりも軽傷だったがまだ入院している。こちとら人生の…
結婚式に来たのははじめてだったが、新郎新婦とその両親以外、 知っている人は四人しかいなかった。 新郎新婦は小中学校の同級生である。中学二年生のころ、 思春期のせいでうわついていたからか、 ふたりはいつの間にか付き合いはじめ、 いっしょに登下校す…
連日の過度な食事、飲酒が祟って、サマーソニックでBlurを見ている途中で急激に具合が悪くなった。調子に乗って移動中に何杯目かわからないビールを飲んでしまったからかもしれない。7月の中旬からずうっと食べまくり飲みまくりだったのだから、さすがの胃も…
はじめてのデイキャンプに選んだ場所は料金が安いわりにスペースが広く、近くに川もあった。川に足をつけると冷たい。川底の石は苔やら泥やらでヌメヌメしていて足場が安定しないので、川縁の大きな石に腰をかける。しばらくすると足のまわりに小魚が何匹も…
規則正しく過ごしてやろうと決意した大型連休だったが、結局のところ朝は遅くまで寝て、最近ハマっているYouTubeチャンネル「エルコレ〜歌舞伎超TV〜」を見て、飯を作ったり注文したり酒を飲んだり二日酔いになったりして銭湯に行くような日々だった。だらし…
平素の仕事がようやっと落ち着いた、やったぜ。時間もできたことだし自分がやりたいことにとことん打ち込もう!……と思っていたのだけれどすっかり気が抜けてしまい、まいにち酒を飲んでばかりいる。この雑記の更新も、切羽詰まった日々の中で唯一気持ちを整…
知らない人が近くにいることが昔から苦手で、電車でも極力座らないし、ふらっと入ったお店で横の席と距離が近い席しか空いていない場合は咄嗟にテイクアウトに切り替える。 というのも。わたしは大きな図体をしているだけでなく根が心配性のため、横の人から…
前回の更新以降、一文字も書くことができずにいた。その状態が続くと、何を書こうとしていたのかをまったく思い出すことができず、単純に朝起きて会社に行って働いて家に帰って寝るだけの日々だったように感じるが、実際のところはそうではない。日によって…
0130 0131 0201 0202 0203 0204 0205 0130 平日は朝早めに起きてやりたいことをやろうと決意したのだが、あまり体調が優れず結局通勤ぎりぎりまで寝てしまう。これを書いているのは金曜日なので正確には1/30の日記ではないのだけれど、今週はずっとこんな感…
0123 0124 0125 0126 0127 0128 0129 0123 通勤中に舐達磨を聞く。今日から一週間負けへんで。(これを朝に書いてから次の日まで放置していたということは、あまり良い気分で仕事できなかったのだろう) 0124 今日も通勤中に舐達磨を聞く。今日も負けへんで…
0116 0117〜0119 0120 0121 0122 0116 通勤中は井伏鱒二『駅前旅館』を読んでいる。旅館の番頭として働く男の語りで進んでいくのだが、あっちこっちに話が飛んでいくだけでなく、当時の風俗を知ることができるのでおもしろい。 井伏鱒二の作品をかわるがわる…
0109 0110 0111 0112 0113 0114 0115 0109 掃除をして洗濯をして平日の作り置きを拵えていたら一日の半分が終わってしまう。仕事が始まる前日は毎回こんな風に過ぎていくので、休めた気がしないし本当にしたいことができない気もしているが、それでもやるし…
0106 0107 0108 0106 慌ただしさと休息が同時にやって来た年末年始だった、と書いたら意味不明なのだが、実際にそうだったのだからそうとしか書けない。詳細は諸事情によりここには書かないのだけど、年始の後半になるとようやく体力が回復してきたので昨年…
2022年後半はあまり調子が出ず、書きたくても書けない状況が長く続いていた。減りに減った気力・体力は年始にゆっくりしたことで、ようやく回復しつつある。何事も休養が肝心である。 ※ 昨年は、作家・翻訳家の西崎憲さんが主催するプロアマ混合の文芸トーナ…
No pain,No gain 近況 No pain,No gain 簡易ベッドに仰向けになって、ゴーグルを装着した。そのゴーグルは遮光加工されており、付けると視界がまっくらになって何も見えなくなる。しょうがないので目を閉じた。それではやっていきますね、と施術者が声をかけ…
「ご自由にお持ち帰りください」を見つけるとすぐに飛びついてしまう。 上京1年目、自宅である家賃の安い狭いアパートの周囲にどんな場所があるのか探るため、近所をぷらぷらと歩いていたところ、お中元の空き箱の側面に黒いマジックでこの言葉が書かれてい…
ずいぶん前から積ん読になっていた劉慈欣『三体』(早川書房、2019年)第一巻を、年末年始の休みにようやく読むことができた。序盤はなかなか頭に入ってこなかったものの、中盤以降、地球外生命体の歴史と深い関わりをもつゲーム「三体」の場面などに移ると…
田宮が贔屓にしている散歩コースはだいたい三つくらいあって、そのなかでもK堀公園を立ち寄るコースをよく通る。K堀公園は近隣地域では比較的大きな部類の公園で、園内には遊具が設置された広場が四つある。休日の午後にもなると、近所の子どもたちの賑やか…
過去にあった嫌なことなどを時々思い出しては落ち込んでしまう癖がついている。思い出したところで過去の行いはなかったことにならないから、ただ暗い気持ちになっておしまいになってしまう。それならば楽しかったことを思い出したい。楽しかったことはたく…
夜、歯を磨きながらこいた屁が激烈に臭い。温泉地で嗅ぐ硫黄のような、卵の腐ったようなにおいだったのでえずいた。前日まではいたって普通の食事を摂っていたし、ましてや期限切れのものなど食べてはいない、それに最近は自炊に凝っており、食生活は以前よ…
今年に入ってから創作にチャレンジしようと思った。思ったものの日々継続するのは難しい。書いては消し書いては消し、今日こそは進めようと思っても仕事で疲れたので寝てしまう。定期的に三日坊主となる自分が嫌になってきたタイミングで、文芸作品によるプ…
太陽の熱さで目が覚めた。雲ひとつない快晴。体がだるく何も考えられないが、なぜ視界は部屋の天井でなく、青空? おれは明らかに野外のどこかで倒れている。 昨日の夜はOくんと飲んでいた。酔いが回ってきたOくんは、もっと大人数で飲みたいと駄々をこねた…