魂のダンス

書く無用人

20240229

 書くことは考えることである。考えることが書くことによって結実するというのではなく、書くことが考えることであるというこの順序を大切にしたい。

(石岡丈昇『タイミングの社会学 ディテールを書くエスノグラフィー』青土社、2023年、p.9)

 

 わたしのことを書くつもりがなくなった。Xにも特段書くことがなくなって、見たライブや映画なんかの備忘録になっている。Instagramも同様。なんちゅーか、実生活のわたしとは切り離して、いや、薄いつながりは残しつつも、書くことでオルタナティブな生を立ち上げたい。

 昨年買ったまま積読になっていた石岡丈昇の本の「はしがき」に引用した文章が書かれていて、この文章と目次に惹かれて購入したことを思い出した。

 ここも使い方を変えようと思った。

 それは断片的な何かになるかもしれないし、今読んでいる書籍の引用にもなるかもしれない。見聞きした瞬間をなんとか書こうと悪戦苦闘しているものになるかもしれない。まあなんだっていいからとにかく書こう。書いていくうちに何かが見つかるのだから。

 

 愛でていたパキラの調子が悪くなって落ち込んでいたが、はじめて植え替えをして肥料を与えると新しい芽が出てきた。