魂のダンス

書く無用人

0130-0205

 

0130

 

 平日は朝早めに起きてやりたいことをやろうと決意したのだが、あまり体調が優れず結局通勤ぎりぎりまで寝てしまう。これを書いているのは金曜日なので正確には1/30の日記ではないのだけれど、今週はずっとこんな感じの日々が続いたので先に報告しておきます。

 

0131

 

 小島信夫各務原」がおもしろすぎるのだが、説明が難しい。とにかくおもしろいのだ。

 

0201

 

 2月に入っても仕事が忙しくて、忙しいことに飽きてきた。

 GEZAN『あのち』を聞く。これまでの作品にも表れていた激しさに心を動かされるいっぽうで、プリミティブな生の歓びとでも言おうか、ポジティブな共鳴とでも言おうか、前向きな姿勢にとても好感をもった。作中ではMillion Wish Collectiveとして集まったメンバーの、多様な声が響き合い、本作でしかなし得ない音が鳴っている。素晴らしい。誰が言ったのか忘れたけれど、誰もがバラバラな声で歌っていることで生まれる美しさこそが素晴らしい、といった内容のことを本作を聞いて思い出す。

 

0202

 

 小島信夫「名古屋」を読み進めて、働いて、GEZAN『あのち』を聞いて寝た。

 

0203

 

 残業続きの毎日だが、今日は21時くらいに今やるべきことがすぱっと消えてしまった。普段はもう少し遅くまで会社にいて、同僚もほとんど残業しているのだけれども、思い切って退勤した。別に悪いことをしているわけでもないのに、先に帰ることに罪を感じてしまう。堂々とした人間だったら、こんなことを考えなくてもすむのだろうか。それにしても普段より少し早く帰って飲むビールがうまい。やっぱり早く帰るに越したことはない。来週から自分のやることを終えたら、図太くとっとと退勤しよう。

 

0204

 

 杉並区役所で開催されている真造圭伍「ひらやすみ」原画展に行く。原作の持つ雰囲気がだいすきなので、今回の原画展は楽しみにしていた。舞台である杉並区の役所で開催されるというのもまた良い。

 原作のもつ温かな雰囲気は実際の原画を見るとより表れていた。スクリーントーンの貼付や着色が全て手作業で行われているからこそ、作品自体がもつぬくもりが際立つのだと思う。家に帰って『ひらやすみ』を読み直す。

 

0205

 

 大竹伸朗展に行く。最終日だったので人が多い。人と人との隙間をぬって、順路は気にせず作品を眺める。

 とにかく作品量に圧倒された。そして、「自/他」「記憶」「時間」「移行」「夢/網膜」「スクラップブック」「層」「音」という抽象的な概念を具現化するさまざまな手法に五感が刺激される。自然に発生したもの、人間がこれまでに作ってきたものを、再構築していくことで、唯一無二の何かが生まれるのかもしれない、みたいなことを考えるなど。