魂のダンス

書く無用人

0106-0108

 

0106

 

 慌ただしさと休息が同時にやって来た年末年始だった、と書いたら意味不明なのだが、実際にそうだったのだからそうとしか書けない。詳細は諸事情によりここには書かないのだけど、年始の後半になるとようやく体力が回復してきたので昨年の振り返りでも書こうかと思ったのだが、全く筆が進まない。長らく書いていなかったからかもしれない。

 思えば中高生のころ、長期休暇明けの部活は身体がまったくと言っていいほど動かず、少し走っただけでも強烈な倦怠感と甚大な吐き気に苦しめられた。しばらく書いていなかった今の状態はまさしくこれに近い感覚で、書こうと思っても何を書いたらいいのかわからず、言葉を出そうとすればするほどゲボが出そうになる。

 さすがにこれではよくないと感じ、まずはリハビリ感覚で思いついたことを思いついたままに書いてみることにした。推敲はできる限りしない、のちのちはするかもしれないけれども今はしない。とにかく書く。ただただ書いた先に少しでも体調がマシになることを祈って書く。

 

 運良く休みが取れたので、何とか昨年の振り返りを書いてから、三宅唱の最新作『ケイコ 目を澄ませて』を見に行った。

 耳の聞こえないボクサー・ケイコを演じる岸井ゆきのの台詞はほとんどないが、映し出される表情や動作が発する感情の機微に見惚れてしまう。ボクシングに熱中する高揚、退屈な労働、生活への苛立ち。16ミリフィルムの映像とケイコの周囲が発する音が、彼女の日常を生々しく表現していた。静謐でいて一瞬一瞬に心を揺さぶる光景が現前に表れる本作は、とても魅力的だった。ケイコの弟が作った歌と日常の映像に合わせて、彼女の日記が語られる場面では涙が出てきた。もう一度見たい。

 久しぶりに本屋に行けたのにポイントカードを忘れてしまった。

 

0107

 

 最近はジェーン・スー堀井美香ポッドキャスト「OVER THE SUN」を聞くことに夢中になっている。雑談の醍醐味が濃縮された番組といっても過言ではない。身近な話題を話しているうちに話が転々と移り変わる様子がおもしろい。また、リスナーからのメール(ぐっとくる内容が多い)の文言から話が派生するのもまた良い。今年の目標は「雑談がうまくなる」なのだが、このポッドキャストを聞いてからはスーさん、堀井さんのように喋りたいと思い続けている。

 

0108

 

 久しぶりにサウナに行けて整うことができたが、誤ってサウナハットを使用済みタオルの中に入れてしまい、テンションが下がる。

 そして、サウナのあとのビールがうまい。からっからに渇いた喉にビールを流し込む瞬間だけが持続してほしい。

 「ダイヤモンド no 寄席」と「ケビンス no 寄席」を配信で。ずっと笑ってた。それぞれがやりたいようにやってるのを見るのが一番良い。