魂のダンス

書く無用人

4/1〜4/5の雑記

4/1

 在宅勤務が始まった。ここだけの話、本当に快適だ。上はパーカーに下はスウェットというものすごく楽な格好で、作業を行うことができる。これからも週に数回はこの形態でおしごとをしたい。

 もうひとつ、在宅勤務のメリットに家事がはかどるという点がある。夜ごはんになんちゃってチャンプルーを作った。白菜と葱ともやしを炒めて、そこにとき卵と豆腐をぶち込む。顆粒出汁と醤油少々、塩胡椒で味付けをしてできあがり。案外おいしい。手軽な自炊だとつくるよろこびがうまれるのに加えて、節約もできるのでたのしい。こういったささいなことをいまは大切にしたい。

 


 在宅勤務のおかげで、リリースされた新曲をきちんと聴く時間がたくさんある。藤井洋平、カネコアヤノ、折坂悠太、ミツメ、どれも素晴らしい。

 ラジオも聴く時間が増えた。この機会にSBSラジオ『チョコレートナナナナイト!』(通称『チョコナナ』)やBSSラジオ『森谷佳奈のはきださNight!』を聴き始める。『チョコナナ』はやばたんこと矢端名結アナウンサーと酒井さんの絡みを聴くだけでほっこりとしてしまう。アルピーの『DCガレージ』とかが屋の『鶴の間』も面白かった。

 ハロプロ好きの友人SからJuice=Juiceに新メンバー加入とのしらせが入る。その流れでライブ配信も観る。「好きっていってよ」が本当に好きで、今回のシングル曲はiTunesですべてダウンロードした。まいにち聴いている。

 友人Sが山﨑音羽さんの動画を共有してくれて、BEYOOOOONDSの動画も観る。去年のデビュー時にひととおり聴いたけれどもあまりぴんとこなかったが、今回「恋愛奉行」という曲を聴いてみると、歌詞にトランプのツイートはしょうもないみたいな内容があってドキッとし、すこし高揚をおぼえた。ざっと聴いたところだと、大森靖子が携わっている曲が好みかもしれない。初期の私立恵比寿中学みたいだなと思うのは自分だけだろうか。そして、久しぶりに大森靖子「君と映画」を聴いてみたら、とんでもなく突き刺さる曲だったと改めて感じる。

 


4/2

 出社の日。相変わらず電車にはそれなりに人がいるので、だいじょうなのかと不安に思う。はやくみなが安心して家に篭れるような支援が行われるといいのに。

 お昼はカレーでも食べようかと思い、会社近くの美味しいお店に足を運ぶ。いつもよりはお客さんの数がすくなくて、すこし心配になる。ここに来ると別部署の方と遭遇する確率が高い。この日もばったり遭遇したので、一緒にチキンカレーを食べる。おそらく最近入った店員さんが否応なしに「チキン、ナン、ラッシー?」とメニューを決めつけてくるので、豊富な種類のなかからすきなものを選べなかった。ナンだけライスに変えてもらった。

 この日はテレ東のプロデューサー・佐久間さんのANN0を聴きながら帰路につく。今週のフリートークからもわかるように、スケジュールかつかつのなかラジオを続ける尋常じゃない体力、もしやアイアンマン(こちらファーストサマー・ウイカさん評)でいらっしゃるのでしょうか。2年突入おめでとうございます船長、今年も聴きます。

 


 yeajiの新作がいい。そしてNOT WONKの加藤さんがInstagramで紹介していたValerrie  Carterがめちゃくちゃいい。特にThe Five Stairstepsのカバーである「Ooh Child」。スウィートで力強いうたごえ、スチールギターの鳴り、そして「Things are  gonna  get  easier」という歌詞はいままさに響く。

 お米を炊き忘れたので近所のお弁当屋さんで買ったサバ味噌弁当を食べながら、Netflixで『ノット・オーケー』を観る。プリファブ・スプラウトで踊る気持ちわかるよ。個人のトラウマと超能力とどのように折り合いをつけていくのかが、これからどうなっていくのだろう、たのしみだ。

 いしいしんじ『ぶらんこのり』を読み終えた。とってもよい読書体験になった。あの世とこの世、人と人、人といきもの、それをつなぐ弟のものがたりとそれを語る「私」の関係がいとおしい。

4/3

 今日は在宅勤務。

 本日リリースされた新譜を聞く。Thundercatの新作とYves Thumorの新作がお気に入り。どちらも混沌としていながら、当人にしか出すことのできない音像をうみだしている。雑多なジャンルを吸収しながらも作品としてふしぎな統一感があることに驚きを隠せない。

 Thundercatの来日公演はチケットを入手していたものの、来年に延期となった。少し先が長い気もするが、かれからのそれまでしっかり生き延びて待ってろよというメッセージだと捉えたい。中止にならなくてほんとうによかった。

 フジロックの日割りと追加出演者も発表された。はじめてのフジロックだからいきなり3日間行くのも相当しんどいだろうなと感じ、先行販売は2日券を購入したのだが、結局全日程行きたくなってきた。ええい、このご時世だからもう課金は惜しまんぞ、というわけで追加で1日券を購入して全日程参加という頭の悪い行動をすることになりそうだ。

 聴けてなかった『空気階段の踊り場』の過去回を聴いたり、友人Sがおすすめしていた『菊地成孔の粋な夜電波』のソウルバー<菊>回を聴いたりした。菊池先生の軽妙な語り口のなかにひそむインテリジェンスに思わずうっとりしてしまうラジオだ。和ソウル特集回を聴いたのが、ばっちりのタイミングで流れる山下達郎「SPARKLE」に興奮して、椅子から尻をすこし浮かした。在宅勤務期間を有効活用してこちらも聴いていきたい。

 夜は酒を飲みながら、友人Iとビデオ通話。いわゆる情報交換会。かれのおすすめはミュージカルらしい。しかし本人に直接伝えたように、個人的には物語の要所要所で唐突に歌い出すことに未だ違和感を感じてしまう(感情が昂ったときに歌いたくなるきもちはわからんでもないが)ことと、どこか高尚な雰囲気がある(チケット代も高いし)ことにより、手を出せない状況にある。自分から能動的に観に行こうとはならないので、友人Iに同行するか運よく誰かからチケットを譲ってもらったりしたときに、観に行ってみようと思う。

4/4

    ゆるりと起きて、掃除と洗濯に精を出す。この際だからラグも洗濯しようとするものの自宅の洗濯機に収まりきらず、近くのコインランドリーへ持っていく。これは必要な外出。

  意外と外に出ている人が多いことに驚く。陽気はぽかぽかで、綿毛が風で舞っていた。

  本を読んだり、昼寝をしたり、見逃したバラエティを観たりした。『相席食堂』パンサー・尾形、サンシャイン池崎回が評判通りの面白さ。愚直に身体を張る尾形さんの姿はすがすがしくて、見ているこちらに謎のエネルギーが湧いてくる。池崎さんがマリンスポーツに挑戦する姿がものすごく格好よかったし、笑えた。『勇者ああああ』はマヂカルラブリー野田クリスタルR−1優勝おめでとう回。「ももてつ」実際にプレイしたいな。『勇者ああああ』にも出演していたオズワルド・伊藤さんによるnoteがとても良い。

4/5

 きっちりと自宅生活。SNSを観ていると普通に外出している人が多くてびっくりする。

 『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』がNetflixで配信されていることを友人Iから教えてもらう。だいすきな原作が素晴らしいかたちで映像化されていた。吃音が原因でうまく人間関係を築くことができない高校一年生の女の子のおはなし。志乃を演じる南沙良の表情と声の表現力には圧倒され、蒔田彩珠の演技もクールながらも内に葛藤と熱い想いを抱いた人物像を切に表現していた。前半部分では淡い色合いの映像が広がり、志乃の心の葛藤とともに暗めになる映像も良かった。都市的な様相と海辺がひろがる静岡のまちなみにも惹かれる(『チョコナナ』聴きはじめたことと大学院時代の同期の顔が見たいこともあり、近いうちに一度訪れたい静岡県)劇中で路上ライブを行う場面があるのだが、その流れが「翼をください」、thee michele gun elephantの「世界の終わり」、THE BLUE HURTSの「青空」だったことが、あまりにもまぶしすぎた。

 オードリーのANNを聴きながらご飯を食べたり、ごろごろしたり。若林さんのインコ買いたい件とチェ・ひろしのコーナーには相当笑った。

    ラジオというと、「松岡茉優  マチネの前に」と「新米記者・松本穂香です。」も聴いた。松本穂香さんのラジオでは伊藤沙莉さんがゲストだったのだが、伊藤さんのしゃべりには親しみやすい雰囲気を抱いた。来週もゲストのようなのでたのしみだ。

  大前粟生『ぬいぐるみとしゃべるひとはやさしい』を読み終わった。みずみずしくて、でもどろどろで、なんとも考えさせる小説だった。もう一回読んできちんと感想を書きたい。

 こんな状況でやるせないので、そういえばまだ全部観ていなかった昨年の全感覚祭ドキュメンタリーを観た。あのとき感じたこと、目にしたことを思い出すのと同時に、そのときは観ることのできなかったアーティストの演奏を観て、全感覚祭に参加したすべてのミュージシャンの姿勢に改めて感動する。

 その流れで、昨年NOT WONKが開催した「Your Name」という企画のドキュメンタリーも観た。かれらの在住地である苫小牧のライブハウス・ELLCUBEを会場に、来場するお客さんそれぞれにひとりひとり名前を入れてチケットを販売するなどといったDIY精神のもと、開催されたライブだ。この映像が全光景しびれるものばかりだった。特にギターボーカルの加藤さんが「気に入らねぇやつには、殴るんじゃなくて、殴らせて痛くねぇってことを教えてやる」と言って、最後の一曲「Give Me Blow」が演奏された場面に胸があつくなった。自分の芯からふつふつとエネルギーがわいてきて、つよく生きてやるの精神が勃発している。5月の渋谷クアトロワンマンライブが無事開催されることを祈っている。とびはねたい。

 音楽を聴きながら、ふといい音ってなんだろう(特にミックス)と考え始め、いよいよ自宅の音響環境を整えたくなったけれども、外出が憚られるのでしばらくは難しそう。

 「日向坂で逢いましょう」は3期生の紹介回。オードリーのふたりが相変わらず楽しそうだし、メンバー全員のあかるい雰囲気と笑いに対するガッツがすてき。今日もおおいに笑わせてもらった。森本茉莉さんのハーパーの物まねはそこをついてくるのかと驚かされたし、その後の犬の催眠術の件ではオードリーANNの睡眠導入の回の本歌取りもあり、相当面白かった。家から出ていないのでよく寝付けない。明日からは本格的に在宅勤務らしいので、きちんと眠れるかしんぱいになる。