どうも家にいる時間が長くなると余計なことまで考えてしまい、気持ちがくさってしまうので、思い切って自転車を購入することにしよう。せっかくなのでママチャリではなく、いわゆるロードバイクといわれる形のものがいい。
というのも、高校時代は深緑色のママチャリを愛用していたのだが、一般的に販売されているママチャリに乗ると自分の身体のサイズに合っておらず、友人からはサイズ感がおかしいだの、公園の遊具に乗っているだのと言われる始末だった。これに関しては自覚があり、窓ガラスが大きいお店の前を横切ると、ママチャリがやけに小さく見える。本来はママチャリのほうが大きく、その上に人間が乗っているように見えるはずが、自分がママチャリを押し倒しているように見える。これはよくない。
というわけで、自分の身体にぴったりなロードバイクを購入しよう。意気込んで近隣の自転車ショップを見て回るものの、悲しい哉、どれもこれも相応に値が張る。自分としてはおやすみの日の気分転換にちょうどよいものを探しているのに、店頭に並んでいるものは、ガチガチの競技用のものか、やや予算オーバーで自分のお財布を絶妙に圧迫するものばかりだ。
しょうがないのでネットで買おうかとも思ったが、いざ購入して組み立ててみると、自分の巨体にそぐわない、ちんちくりんな風体のものだったらどうしよう、と不安になる。そんなことで余計なストレスを感じないためにも、12年間続けたバスケットボールで鍛え上げた不屈の精神を奮い立たせ、諦めることなく近隣の自転車ショップを巡回するうちに約1ヶ月が経った。
もう理想のロードバイクなど見つからないのかもしれない。ちょっと値が張るものを買い、しばらくは本やレコードを買うことを我慢しよう。半ば諦めていたところ、幸いなことに家計を圧迫しない程度のお値段で、近隣を走るくらいなら十分ですよ、と店員さんが説明するロードバイクがあらわれた。これはもう買うしかないと思い、即購入。以来、晴れた休日は新しいチャリンコを乗り回している。
歩くこととは違って、自転車を走らせると、風がぐんぐんと毛穴に入ってくる気がする。日光を吸収していくうちになんだか気持ちがよくなって、口から歌がこぼれる。自転車バイク、自転車バイク。今年に入って改めて夢中になっている空気公団の初期の名曲「自転車バイク」だ。
他人の言葉を改めて伝えることがお仕事
時には入れ間違いもするらしい
それでも今かと心待ちにしている
昨日の手紙に恥ずかしい言葉を
見えない場所から君の住む場所へ
自転車バイク 自転車バイク
今日も走ってくれ
空気公団「自転車バイク」2000年
自分は郵便屋さんでも何でもないのだが、どこかに何かを運んでいるような気分になってくる。鞄には財布、本、綾鷹(600ml)しか入っていないので、何も運ぶものはないし運べない。
行動範囲が広がったことで、自転車30分圏内にたくさんの大きな公園があることに気がついた。大きな公園はくつろぐスペースが用意されているので、ボーッとするのに適している。公園内を徐行で走行しながら、どこに腰掛けようかとぷらぷらしている時間がわりと楽しい。
空いているベンチを発見して、その横に新しい自転車を停める。子らが遊具ではしゃぎまわるのを親たちが見守っている、時々一緒に遊んで、気をつけなさいと注意をしている。キャンプ用の椅子に座った男性がアコースティック・ギターをぽろぽろ爪弾いている。横にいる妻らしき女性は、夫のアコースティック・ギターの演奏には興味がないらしく、目の前を見つめながらじゃがりこをポリポリ食べている。その近くでは若い男女がシートの上で寝そべっている。散歩中の犬がたくさん通る。この公園は周囲に迷惑をかけない程度であれば、何もしても自由な雰囲気だ。
ベンチに座って持ってきた本を読み始める。今日は、小山清の随筆集『風の便り』を持ってきた。よく行く古本屋さんに入荷していたものを見つけ、冒頭の「夕張の友に」を読んで、これは買うしかないと思った書籍だ。
君が所帯を持ったことも、子供が生まれたことも、風の便りに聞きました。この世の中には、風の便りというものがあって、こちらがべつに求めることをしないでも、消息を聞かせてくれるものですね。なにげなく齎されたものがいちばんいい。どこかの古い諺に、こんなのがなかったかしら。日頃会い過ぎるほど人に会い、席の暖まらぬ思いばかりしていると、そんなたまの便りが懐かしくて。
小山清「夕張の友に」『風の便り』夏葉社、2021年(初出は1952年)。
実際文字には体温などないが、小山清の言葉を追うと、そこにはそばにあると心地がよい温度が広がっているように感じる。
小山清は、太宰治に師事した経験のある作家である。先日来、読み続けていた井伏鱒二の孫弟子とも言えるのかもしれない。肉体労働を行いながら、創作に励んでいたようで、「夕張の友に」は題名の通り、炭鉱作業員として働いていたころに出会った友人へ宛てた私信のような作品である。
「ただ君にあてて書くということで、自問自答しているだけなのです。そして、それが僕にはなによりの心遣りになるのです。」とは述べているものの、「平凡」な「君」のことを思う気持ちが、素直に、伸びやかな筆致で綴られている。読み手の自分に宛てられたものではないが、友人に対する等身大の言葉は普遍性を帯び、こちらまで温かな気持ちになる。
本随筆集では、日常の感慨や娘へよせた作品が収録されており、どれも優しさにあふれた視線が印象的だ。中でも好んでいるのは、詩と呼んでも差し支えない「風の便り」という作品である。
僕が生きているきょう、君も生きている。生きているということは、たったそれだけの思いだけのものかも知れない。
小山清「風の便り」『風の便り』夏葉社、2021年(初出不明)。
物を運ぶことはできないけれど、言葉で何かを運ぶことはできないだろうか。いや、できる。そんな当たり前だけれども、ないがしろにしてしまいがちな言葉の切実さを、本随筆集を読みながら考えたのだ。
そして、自分にもできないだろうか。できるようになりたい。幸いなことに仕事もやや落ち着いているので、創作を行ってみようと思った。「希望を見失わずにやって行」けるような作品を書ければ、どんなに幸せなことだろう。前々から創作を行いたいと思っていたものの、ぐずぐず自分のなかで理由をつけて先延ばしにしていたが、本腰を入れて行いたいと思えるようになった。そういう理由で雑記の更新が滞っていたのでした。
とある文芸誌が短い枚数で作品を募っていたので、まずはそれに挑戦してみようと書き始めたものの、50枚くらいを過ぎたあたりから、〆切ぎりぎりにも関わらず収拾がつかなくなってしまったので、別の文芸誌へ応募することにした。またしても先延ばしである。先延ばしを決めた6月末からは気力を失ってしまい、しばらく書けないでいた。というわけで、私事を綴ってリハビリすることに決め、こうして書いている。こうして書いたからには、創作を再開しよう。毎日書こう。書いて書いて悩んで書こう。
以下、備忘録。Twitterでちまちま感想を書くくらいの体力しか残っていない。
池間由布子のLPを繰り返し聞いている。
なぜおれは去年聞いていなかったんだろう……池間由布子『My Landscapes』すばらしいレコードです!インディSSWの歴史を継承しつつ更新するメロディと演奏。そして何よりも、風景や生活をユーモラスに描く歌詞がたまらない。 pic.twitter.com/K0NiqarEME
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年4月7日
カネコアヤノの新作と小山清が個人の内部で共振している。
カネコアヤノ『よすが』が届いた!祈りはもっとつよく、想いはさらにやさしく。いろんなものを詰め込んだ、きらきらしているちいさな宝箱のように素敵なアルバムです。 pic.twitter.com/BZStGfpTBE
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年4月13日
M5「栄えた街の」〜M6「閃きは彼方」の流れが好きだ。いまの状況と人を想う感情の切実さが表れた歌詞と、バンドの演奏がすばらしい。特にギターの林さんの12弦ギター、スチールギター、バンジョー、マンドリンの音!https://t.co/7lPaOVPHsb
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年4月13日
冬にわかれての新作ははやくでかい音で聞きたい。
冬にわかれて『タンデム』すべてのアンサンブルがたまらなく素晴らしい!「山のミルトン」のエキゾ感が好きです。
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年4月14日
https://t.co/h8HAzcSGzk
先程も言及した空気公団の新作もよく聞いた。
昨日今日と空気公団の新作をずうっと聴いている。特に静謐な祈りのようなB面がすばらしい。
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年4月22日
https://t.co/FDtLTMiPH3
HomecomingsとGRAPEVINEの新作、どちらも最高傑作ではないでしょうか。
Homecomings『Moving Days』やわらかくておだやかな心をそっとそばに置いてくれるアルバムだ。インディー・ロックやソウル、R&Bの要素が絶妙にまじり合っていて良い。改めて、メジャーデビューおめでとうございます!
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年5月13日
https://t.co/0BfQ2JkjRB
歳を重ねるごとにどんどん好きになるバンドはGRAPEVINEだ。新作は特にギターの音が好みで、しばらくの間繰り返し再生することになりそう。
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年5月26日
https://t.co/exS3H3uabU
宗藤竜太は、最近見つけた素晴らしいシンガーソングライター。
宗藤竜太、昨年リリースされた『くるみ』も今年リリースの『magenta』もすばらしい。生活にひかりが照らされるようだ。
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年5月22日
https://t.co/IZDw0TWthC
ニューエイジミュージックを探求中。
最近寝る前によくThe Zenmennのアルバムを流している。ニューエイジを基軸にした心地の良すぎるグッド・ミュージック!『Heisei No Oto』をリリースしたレーベル・Music for Memory所属なのも納得の作品。https://t.co/rIFjxe4CXv
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年5月19日
道中立ち寄ったヨーロピアンパパでWindhaim Hill Recordsのコンピを格安で購入。ニューエイジを開拓中の自分にぴったりの良作。特にB面に収録されている曲は土着的かつ洗練されたものが揃ってる! pic.twitter.com/W8KEfGYXuH
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年6月12日
ブラジル音楽も探求中。
O Terno『<atrás/além>』のレコードがついに届いた!たまらねぇ〜〜〜! pic.twitter.com/lS9FRAdF6b
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年5月30日
CANのリマスター化を機に、どっぷりハマっている。
CAN『Future Days』のリマスター版をゲット!タイトで広大な宇宙感にブチ上がる一枚。 pic.twitter.com/jw3a5lXiNt
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年5月15日
そして最近はFaye Websterばかり聞いている。
楽しみな新作のひとつにFaye Websterがあります。インディ・フォーク〜ネオソウルの要素がどんぴしゃで好み。そしておれはペダルスティールの音がだいすき。
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年5月1日
https://t.co/x9pWAjynod
ずうっと楽しみにしていたFaye Websterの新作が素晴らしくて!中盤の「Cheers」でガツッと鳴らしてんのが最高!
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年6月25日
https://t.co/OOTFf8e1bG
本や漫画は以下の通り。
SFマガジン「異常論文」特集を読んで脳がしびれた。どの作品も読後は未開の地へと降り立ったかのような感覚になる。特に樋口一葉の「口寄せ的な語り」を援用した倉数茂さんの作品に膝を打ちました。
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年5月9日
横道誠『みんな水の中』ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如・多動症)と診断された筆者が、自身が感じる世界を詩・論文・小説という形式を駆使して表現する。「脳の多様性」について考えさせられるとてつもない一冊だった。 pic.twitter.com/dEaWrlxuo0
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年5月17日
ほそやゆきの「あさがくる」とてもよかった。宝塚受験に挫折し将来に悩む朝顔と、北海道を出たいという理由で宝塚をめざす胡桃を軸に進む。ふたりのやりとりももちろんのこと、回想の入れ込み形や説明しすぎない台詞が好みだった。次回作も楽しみ。https://t.co/003PTwGj15
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年5月8日
和山やま『女の園の星』2巻も最高!星先生の結婚に一番に気づいた元生徒のファンです。
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年5月9日
生活のすべてにはきらめきがある。そんなことを感じさせてくれた、ひうち棚『急がなくてもよいことを』。幼少期の思い出、親類とのやりとり、パートナーや子供との交流……日常を切り取る抜群のピントと描画がすばらしく、こんなご時世だからこそ「いま読めてよかった」と思える作品でした。 pic.twitter.com/6LEWO0lTBQ
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年5月18日
井戸畑机「ゆけ!日果さん」めちゃくちゃおもしろい!日果さんの人物像ももちろんのこと、生活への視点が良い!シリーズで読みたいなあ。https://t.co/SF7XWQUO2g
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年5月31日
ようやっとヤマシタトモコ『違国日記』の最新巻を読んだがすごすぎてノックアウトされてしまった。
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年6月1日
『進撃の巨人』最終回とてもよかった!真摯に作品と向き合う姿勢にLOVEだぜ。
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年6月10日
うかうかさんの展示「貼りまわれ!高円寺」に行ってきた!至る所にステッカーが貼られていてかわいい。でかいパネルのこいぬもかわいい。 pic.twitter.com/zj0KOTR5mo
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年6月12日
ようやく演劇を観に行くことができて、うれしい。
ゆうめい『姿』再演、ほんとうに素晴らしかった!小さな物語が積み重なるダイナミズムに圧倒。「ハッピーサマーウェディング」のダンスに胸がいっぱいだ。 pic.twitter.com/84UmM0iMf8
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年5月29日
ロロ「いつ高」シリーズファイナルvol.9『ほつれる水面で縫われたぐるみ』、vol.10『とぶ』、観ている間、存在した(かもしれない)記憶がどんどん編まれていく感覚になりました。現実とフィクションの境目を超える爽快な作品!おもしろかった!見逃してた過去の「いつ高」も観るぞ〜 pic.twitter.com/g8xI6G2dhp
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年6月27日
ドラマや映画は以下の通り。
ルカ・グァダニーノ『僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE』多感な十代を想起させると同時に、いま何を大切に生きるべきかを問う瑞々しい傑作だ!https://t.co/NnrlHl3QDx
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年5月10日
ストーリーの要約では伝え切れない、複雑な物事を複雑なままうつしだす全8話。ゆれる表情や光景に、Blood Orangeの音楽が溶け合う。わたしのマスターピースとなる作品に出会えた。 pic.twitter.com/tupbR56o6S
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年5月10日
『Master of None』シーズン3、4:3の固定アングルから映し出される、小さくて大きな愛の瞬間の積み重ね。すばらしかった! pic.twitter.com/ePkP1hYnBg
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年6月20日
『おちょやん』すばらしかった!「生きることは苦しいけど、楽しい!」
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年5月13日
ブラッド・ヘイリー『最高に素晴らしいこと』人物の交流やうつる風景ももちろんだが、何よりもヴァージニア・ウルフの言葉が生きていたことに好感がもてた。「大きな可能性が芽生えるのを感じた。」『波』の新訳をはやく読みたい。 pic.twitter.com/Ag5E2zoHHK
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年5月16日
『大豆田とわ子と三人の元夫』台詞回しと演出がどんぴしゃで好みでした!三人の元夫のストローの咥え方が微妙に違うのに、とわ子が足をぶつけた時は共に気にかける、そんな演出がすばらしかった!
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年4月16日
今期はこの作品と『生きるとか死ぬとか父親とか』が好きです。
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年4月18日
『生きるとか死ぬとか父親とか』傷を語ることにフォーカスしたここ2話分がすごい。キャスト陣の演技や映像演出も光っていて、グッと引き込まれる。https://t.co/PVfwhIRJvE
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年6月12日
『街の上で』会話のやりとり、俳優さんの表情のすべてがとても良かった!ずっと観ていたい映画だ。個人的には、保坂和志の作品(『プレーンソング』とか『草の上の朝食』とか)が頭に浮かびました。
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年4月17日
有給なので『アメリカン・ユートピア』を観てきた。脳にクる107分だった!生真面目ぶっ飛びパフォーマンスに圧倒された。より良き世界を志向する姿勢も素晴らしかった! pic.twitter.com/l3QqQTaU9m
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年6月21日
折坂悠太と青葉市子のライブを見た。青葉市子のライブで人生初の1階1列目でした。
折坂悠太をみます! pic.twitter.com/I7uhdlTlGj
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年6月4日
折坂悠太単独公演すばらしかった。音や演奏の奥行きの深さに圧倒された!自分にとって必要不可欠な褻の音楽です。 #折坂うつつ pic.twitter.com/VPfRwYgjzn
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年6月4日
咖喱山水による香奏、VIDEOTAPEMUSICによるVJもあって、五感フル稼働させられたのも最高でした……!
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年6月4日
本日は青葉市子 「Windswept Adan」コンサートへ来ています。オーチャードホールに初めて来たがとても広い……! pic.twitter.com/S5Tu5tYDlE
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年6月21日
青葉市子 「Windswept Adan」アルバムの世界を具現化した演出に魅了された1時間半でした。特に「Dawn in the Adan」〜「ohayashi」の鬼気迫る演奏が素晴らしかった。
— taichi (@taich_sum_1994) 2021年6月21日
「好きな人のことを褒めることで生涯を送りたい」のだが、Twitterを振り返ると、褒める語彙が貧弱すぎる。