魂のダンス

書く無用人

追い白米(9/16〜9/29までの雑記)

  ものすごく嫌になるときがある。今回は自分の不甲斐なさのせいで、嫌な気分になっている。本当にしょうもないことなので詳細をいちいち記述することはしない。しかし、しょうもないことなのに、いつまでもうじうじと悩んでしまうのが自分の性格だ。もうやるせなくてやるせない気持ちが止まらなくて、ソファーベッドで寝転がったまま動けなくなる。

 

ナナメの夕暮れ

ナナメの夕暮れ

 

 

  ふと本棚を見ると、以前買ったのにまだ読んでいなかったオードリー・若林正恭の『ナナメの夕暮れ』が、こっちを見返している気がする。読み進めていくと、生き辛さを抱えるひとりの人間・若林が、日々を楽しむ生き方を見つけていく過程が面白く、何だか自分のBAD MENTALが徐々に回復していくようだ。収録されているエッセイはどれも珠玉のものばかりだが、特に世界を肯定していくことについて述べられた「ナナメの殺し方」が良かった。

 


カネコアヤノ - ぼくら花束みたいに寄り添って

  カネコアヤノ『燦々』も、自分が前を向く後押しをしてくれた作品だ。ずっとそばに在ってほしい光のような、お守りのようなアルバムだ。フォーク調のモコモコした録音も抜群にマッチしている。何と言っても「僕ら花束みたいに寄り添って」が素晴らしい。「感動している君の目の奥に今日も宇宙がある」という詞のもつエネルギー!

 

  キングオブコントも、とても面白かった。しかし、かが屋ビスケットブラザーズGAG空気階段ゾフィーと応援していた芸人さんが誰も決勝行けなかったので、ちょっぴり悲しい。


1回戦勝ち抜きネタ 8/1(木)1位通過

  お笑いといえば、怪奇!YesどんぐりRPGM-1グランプリの一回戦をトップ通過していて、めちゃめちゃに嬉しい。それにしてもネタの進化がすごい。「射・手・座」は友だちみんなで是非真似したい。

 


思い出野郎Aチーム / 同じ夜を鳴らす 【Official Music Video】

  お笑い繋がりでいえば、思い出野郎Aチームのイベント「ULTRA FREE SOUL PICNIC」を観に行った。ニューアルバムも最高の思い出野郎の音楽、お笑いライブ、そして美味しいカレーにビールと十分に楽しんだ。雨が降りそうだったのと諸予定のため、2回目の音楽ライブのあとで離脱したのだが、その後のお笑いライブでAマッソが問題を起こしてしまったらしい。生で観ていないので何とも言えないが、目にした情報だとマズすぎる発言で残念極まりない。しかし、人間誰でも間違えてしまうもの。Aマッソのお笑いは大好きなので、これを機に反省して進化したお笑いを見せてくれることを祈っている。

 

  そしてゆっくり『時効警察』と『結婚できない男』をアマゾンプライムビデオとNetflixで見返したりもしている。新シリーズが楽しみで仕方がない。

 

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  こうして徐々に元気を取り戻していくなかで、爆裂な後押しとなったのは、お昼にたまたま入った定食屋さんで、麻婆豆腐丼になぜか普通の白米が追加でついてきたことだ。追い白米。一瞬何が起きたかわからなかったが、とりあえず全部食べた。とまあ、こんな感じで日々を過ごしていたら、些細な悩みも吹き飛んで、元気溌剌って訳です。

 

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  その次の週は贅沢貧乏『ミクスチュア』を観ることから始まった。謎の野生動物を排除しようとする住民、スポーツセンターの清掃員、ヨガに勤しむ人々。断片的な物語から浮かび上がるのは、人間性と動物性が混じり合う境界線への問いだったように感じている。観ている間は、思考が止まらなかった。特に野生生物を演じた浜田亜衣さんと有光藍さんの身体性に目が釘付けとなった。動物的な動きと身体を鍛錬し浄化するためのヨガの動きを、共に表現できることに圧倒された。

  演劇を観る面白さに気づいてきたものの、素養がさっぱりなので、最近平田オリザ『演劇入門』を読んだりもしている。

 

 

演劇入門 (講談社現代新書)

演劇入門 (講談社現代新書)

 

 

  週末は友人とレコード屋さん巡り。ものすごく楽しかった。アメリカのカントリーシンガーでイーグルスのメンバーが録音に参加のRick Roberts『Windmills』、POP GROUPの元メンバーが在籍したRip Rig + Panic『I am cold』、そしてAORの先駆けとも言われるMark Almondの78年のアルバム『Other people Rooms』を購入した。全部当たりで、家でレコード聴くことがますます楽しくなる。

  他には、久し振りに再会した大学時代の友人と飲み歩いたり、地元へ戻って高校の同級生の結婚式に出席したりした。昔からの友人と再会すると、その瞬間だけ彼らと毎日一緒にいた10年前のテンションが蘇ってくるようで驚く。その時、過去はただの過去なんかじゃなくていまこの瞬間にすべての時間が発露している。結婚式会場という特殊な空間でも、全く空気は変わらなかった。湖はやや荒れてたけど、そんなことは関係なかった。