魂のダンス

音楽、本、映画などを絡めた雑記

2018年 ベストアルバム30

 

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 月1更新のブログをサボっていました、たあいちです。

 本年良かったなと思ったアルバムを30枚選出しました。50枚にしようかと思ったけど、多すぎても見づらいし自分のなかでもごちゃごちゃしちゃうしで、30枚にシェイプアップ。下の方に選出しようと思った作品をメモ代わりに載せておきます。

 基準としては、特に心惹かれ、かつ再生回数が多く、来年以降も聴き続けるだろうと思われる作品が上位にランクイン。とはいえ順位はあくまで自分のなかの整理に過ぎず、挙げてあるものに対しては全て好感触です。ちなみにトップの画像は岡山で行われた「stars on 18」の帰り道、森の中に吊るされ光が照らされたミラーボール。同じ趣向を持ち野外フェスティバルへ赴いた参加者が、「おー」とか、「すげー」とか、「きれー」とか言っていた声、そしてこれを見つめていた光景から生まれる祭りの後の高揚感や寂しさを、ミラーボールは全て照らしているかのようだった。祭りは終わっても、それは輝き続けているのだろうか。

 

 

30.Hater『Siesta』

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29.Father John Misty『God's Favorite Customer』

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28.THE 1975『A Brief Inquiry Into Online Relationships』

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27.Puma Blue『Blood Loss』

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26.Joey Dosik『Inside Voice』

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25.小袋成彬『分離派の夏』

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24.Louis Cole『Time』

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23.Tom Misch『Geography』

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22.Connan Mockasin『Jassbusters』

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21.Car Seat Hedarest『Twin Fantasy』

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20.蓮沼執太フィル『アントロポセン』

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19.Dirty ProjectorsLamp Lit Prose』

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18.George Clanton『Slide』

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17.Jamie Isaac『(04:30)Idler』

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16.宇多田ヒカル『初恋』

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15.The Internet『Hive Mind』

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14.Noname『Room 25』

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13.Iceage『Beyondless』

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12.Homecomings『WHALE LIVING』

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11.Cloud Nothings『Last Building Burning』

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10.折坂悠太『平成』

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9.the hatch『Opaque Age』

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8.boy pablo『Soy Pablo』

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7.cero『POLY LIFE MULTI SOUL』

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6.シャムキャッツ『Virgin Graffiti』

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5.GEZAN『Silence Will Speak』

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4. Snail Mail『Lush

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3.カネコアヤノ『祝祭』

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2.中村佳穂『AINOU』

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1.千紗子と純太『千紗子と純太と君』

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 上位に日本の音楽多いな! って自分でも感じるのだが、これには音に加えて歌詞という言葉の意味を丁寧に聴き取れることが大きい。特に上位にランクインしたものは、メロディーと詞が抜群に絡み合って効いているものが多い。千紗子と純太は、やるせない悲しみが群青劇のように歌われるけど、根底には希望が感じ取れ涙腺が刺激される。「千紗子と純太に任しとき!」である。中村佳穂は柔軟な音使いももちろんのこと、やはり歌われる言葉が好き。「そのいのち」は今年を代表するべき曲だと感じている。カネコアヤノの歌には、日常の喜怒哀楽が詰まっている。再生回数だったらダントツで多いし、近隣に来るライブも訪れることができた。ツアーの際、写真を一緒に撮って頂きありがとうございました。家宝です。

 

 さて、自分は別に音楽評論家でも音楽活動をしているわけでもないのに、なぜこのようなものを書きしたためているのか、人に勧めて、聴くことを強制するつもりも特になく(とはいえ同じものを聴いている人や聴いて良いと感じた人とお話したいという気持ちはある)、時折よくわからなくなるのだが、まずこの瞬間に心が揺れ動いたものを記録しておきたいという気持ちがあるのかもれない。特に音楽はサブスクリプションサービスにより、毎週膨大な量の新作がリリースされるわけだけれども、以前のように、CDショップに赴き、少ない小遣いからひとつだけしか購入する余裕がなく練りに練って選んだ作品を何回も聴くことや、TSUTAYAの5枚1000円レンタルを活用してどれを聴こうか厳選していくことのような、ひとつひとつの作品に対する一リスナーとしての尊敬と言おうか、覚悟と言おうか、こういったものが希薄になっているなと思うときがある。しかし、量は増えども、いまもなお作品に大きく心を動かされることはある。ありすぎるくらいだ。少し話は迂回するが、今年読んだ小説で保坂和志の『ハレルヤ』という作品があって、特に表題作において、語り手が亡くなってしまった猫の花ちゃんへの記憶を紡ぎ出していき、そこからうまれる生や死、世界への思考が大変面白かった。収録されている作品はどれも印象深いのだが、本作のあとがきにおいて作者は「小説とは感触を呼び起こすか、いまここであらたに感触を作り出すかするための形態」という風に述べるが、(この前の記述で音楽との関連が述べられていることを踏まえながら)自分にとってそれは音楽にも当てはまるのではないかと感じる。このように音楽を聴くことで得た自分の心の動きや感触、そして特に大きくそれを与えてくれたものをこうして記録し、形にすることは、自己満足な行為にすぎないかもしれないが、少なからず意味があるんじゃないかと考えている。

 あとはこういったものを公開すると、ありがたいことに反応がある。またまた話は逸れるが、昨日(2018年12月9日)放送された「情熱大陸」で乃木坂46齋藤飛鳥さんが密着されていたが、彼女は好きな本とかそういった類のものを隠しておくタイプらしいが、反対に自分は好きなものだとか相手が何を好きかを聞いて話し合うことが好きだということに気づきつつある(斎藤さんの謙虚な姿勢は自分にないものであこがれる)。実際に友人らと様々な事柄を話していくなかで新しい発見があることと同様に、ネット上で公開されている音楽やその他もろもろのポップカルチャーに関する記事を読み、何が面白いかといえば、そこからさらに世界が広がることだろう。去年は音楽の年間ベストを作ったあとで、色々な人の記事を参照して、新たな作品への出会いがあった。Rex Orange CountryやFather John Mistyなどを聴いて「ドンピシャ好みだ、何故オレはスルーしていた、このスカタン」と思ったりもした。こうして一度は作った感触を呼びおこす形であるベスト記録に、横からスコーンと逃していたものが紛れ込んできたり、スプレー缶で別の色がついたりするうちに、混沌と破壊と再構築が進み、新しいものへと変化していることが面白い。きっと今の時点で去年のベストアルバムなどを作成すると、全然別のものになっているだろうし、ちといまは余裕ないからできないけれども、長期スパンの類でベストリストを再構成してみることにもチャレンジしてみたいものだ。

 以上だらだらと述べたが、総論としては今年発表された作品は素晴らしいと感じるものが多かったということ。新聞等のメディアの報道を見ると心が痛む出来事や、全くもってこちらまで嫌になり、怒りがこみ上げてくるようなものも多かったが、GEZANのアルバム、特に冒頭曲「忘炎/ forgotten flame」において歌われる「持ってちゃいけない感情なんてない/クソもヘイトも愛も全部連れていけ」というフレーズを含め、大きな感銘と勇気を貰ったということです。あっ、LOSTAGEの五味さんが年単位のベストとかどうでもいいからみんなの心のベストを教えてくれよといった趣旨のツイートをしてて、もちろんそれはそうだと感じた自分は、自身の心のベストテンも考えなきゃなと思い、決めた。今年リリース以外で以下の通り。

 

the pillows『RUNNERS HIGH』

Fishmans『宇宙 日本 世田谷』

ゆらゆら帝国『3×3×3』

七尾旅人『リトルメロディ』

銀杏BOYS『光のなかに立っていてね』

The xx『I See You』

Vampire Weekend『Contra』

The Smith『Strangeways,Here We Come』

Pavement『Crooked Rain,Crooked Rain』

Talking Heads『Remain In Light』

 

てなわけで以上、年間ベストでした。長文にお付き合いいただきどうもでした。最後に31~50位をメモ代わりに残して、本業に帰ります。

 

Mitsuki『Be the Cowboy』

Blood Orange『Negro Swan』

tofubeats『RUN』

Sen Morimoto『Cannonball!』

A.A.L『2012ー2017』

STUTS『Eutopia』

CRCK/LCKS『Double Lift』

Negicco『MY COLOR』

KID FRESINO『ai qing』

IDELS『Joy as an Act of Resistance.』
Confidence Man『Confidence Music for Confident People』

ROTH BART BARON『HEX』

Lyrical school『WORLD'S END』

Rolling  Blackouts Coastal Fever『Hope Downs』

Soccer Mommy『Clean』

Mr Twin Sister『Salt』

Free Cake For Every Creature『The Bluest Star』

Brandon Coleman『Resistance』

空中泥棒『Crumbling』

HONNE『Love Me / Love Me Not』

 

(了)