魂のダンス

音楽、本、映画などを絡めた雑記

今月の情報量は少ないっす、9月。

 

  先月の記事終盤にも書いたのだが、9月中盤まで学業関係の執筆に追われる日々。ひとまず大きな問題や失敗もなく無事に終了してよかった。以前本当にあったことだが、それまで指導教員のリアクションもよく、かつ次はこういう風な観点からも考えたらいいんじゃない?、こういったものも読んだほうがいいんじゃない?と助言を頂き、それを踏まえながら進めていたにもかかわらず、いざ大きな発表をする直前に、なぜこんなことをやっているのかと星一徹も驚きのちゃぶ台返しを被ったことがある。さっぱり意味がわからなかったし、あたまがまっしろになったのだが、今回はトラウマ事案が起こらなくてホッとしている。しかし、現状何とかなっているのは、自分のなかのなにクソ根性なのかもしれない。過去を振り返ると、理不尽な事象に出くわしたときの、ハーーーーー意味わかんねぇよクソがーーーーー絶対に見返してやるーーーーー!のきもちが原動力となってここまで生きてきた。そのため、自分のなかのこうしたきもちを大切にしていきたいものだなんて考えた9月。

 

 

  

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  何と言っても今月の大きな出会いは、札幌のポストハードコアバンド、the hatchのデビューアルバムだろう。リリース元はGEZAN主宰の十三月の甲虫、ボーカル・トロンボーンを務めるのはとんでもヒップホップグループ・中華一番の山田みどり。ポストハードコアといったはいいものの、そんな一言では形容することができない、まさにChaosな一枚。聴けば聴くほど脳汁出まくり、ぐちゃぐちゃのなかに巻き込まれていく、夜に爆音で鳴らすのが吉。


the hatch - SEXGAME

 


the hatch - LIVE - 2018/09/21

  Nonameのアルバムは適度な緩さと気持ちの良いライミングで気がつくと再生ボタンを押すことが多かった。また、the pillowsの『フリクリサウンドトラックは主に3期中盤の曲が再録されてて、バスターズには堪らない一枚。『フリクリ』のために書き下ろされた新曲2つも良い。映画はまだ観れていないが、賛否両論のようだ。こちらを置いていくようなスピード感と思春期の切なさが同居したOVA版のようであるといいのだが。あとOVA版のエンディングに本谷有希子が出ていたことを最近知って驚いた。日本だと、STUTS、くるり、tetoの新作が好感触。海外ですと、Flying Lotus主宰レーベルBrainfeederからのリリースであるBrandon Coleman、最近このレーベルから出ている作品に心惹かれることが多い。Joey DosikはVulfpeckと頻繁にコラボレーションしていることから知った。Haterはスウェーデン出身なんですね、驚いた。この手のインディサウンド×女性ボーカルにはめっぽう弱い。

 

  シングルではOGRE YOU ASSHOLE待望の新曲「動物的/人間的」が耽美でメロウ。野音公演行きたかった。NOT WONKの「COUNT/ELATION」の格好良さたるや、叫びたくなってしまうほど良い。ライブは2年ほど見れていないが、北海道を襲った地震後に急遽配信が決まった2との対バンを観ると、早く実物を目にしたい気持ちが強くなっている。2も観たい。

 

  映像作品ですと、NHKで再放送された渡辺あや脚本『ワンダーウォール』。学生自治寮を残したい主人公側の学生たちと、国からの助成金を得るために撤去したい大学側とのやりとりを描くドラマ。何と言っても学生側の演者が醸し出すやるせなさや隠された決心、強さに大きく心を打たれた。

 

  文芸作品は村田沙耶香『地球星人』と高山羽根子『オブジェクタム』が面白かった。

  『地球星人』はこれまで「殺人出産」、『消滅世界』、『コンビニ人間』といった作品で描かれたモチーフを集結させたように感じる怪作。『オブジェクタム』は小学生の頃に祖父とともに作った壁新聞の記憶を辿る主人公の語りのなかに、町に住む人々の生活、出来事が浮かんでは消え、そして再び立ち上がっていくのが魅力的。併録されている書簡形式の「太陽の側の島」も良かった。

 

  ここまで書いておいてあれだが、一ヶ月を包括的に振り返ることは難しい。あれも書いていないんじゃないかとか、これについてはもっと書きたい(今回だとthe hatchのアルバムと文芸作品ふたつ)と思うが、一気に書くと見辛いし、こっちも体力使うしで、悩んでいるうちに予想以上に時間が過ぎている。これからはこれだって思えたものに関しては個別に記事を書こうかしら。(了)