11月、ぐちゃぐちゃしながら過ごす岩。

 

  tacchiは何となく、月毎にブログを書き始めようかしらと思った。正確には何となく、ではなくて、その時良いと思ったこと、いやーな感じになったこと、その他諸々の心の動きを、言葉という形にして残しておきたいと考えたからだ。とは言っても、片田舎の学生が書いたそんなもの、誰がみるのかって話なんだけど。

 

  tacchiは、まだほんのり暖かく、皆に迷惑がられるカメムシも「んなこと関係ねぇぜ」といった顔で、ふらふらと跳ねている、11月が始まるころ、手帳のスケジュールを見、居間でひとり「うげげ」と声を出した。わりかしやるべきことたくさんだがな。これは学校にかなりの時間居ることに、というかもはや住むレベルかもしらん。つらいよ。とは言っても、自分で選んだ道なんだからしっかりとやりなさいな。

 

  やるべきことをこなしている(?)間に、tacchiの心の支えになったのは、スカート『20/20』と2『VIRGIN』であった。

 

20/20(トゥエンティトゥエンティ)

20/20(トゥエンティトゥエンティ)

 

 

VIRGIN

VIRGIN

 

 

  スカートの新作は素晴らしい。開放的に、いまここにいる世界というか、どこか近くて遠いところに、ひろがっている感じがする。音楽的な詳しいことはよくわからないけど。ふらっと現れたと思ったら、側に寄り添ってくれて、時々離れていって、温かくて、切なくて。既発曲も素晴らしいですが、「さよなら!さよなら!」「私の好きな青」の流れは、最高ですよね。

 


スカート / 視界良好【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

 

  2はいまや多方面に活躍する古舘祐太郎さん(ex.THE SALOVERS)や、銀杏BOYZのサポートとして加わるギター・加藤綾太さんらが中心となって結成したらしい。バンドやるためにベース赤坂さん、ドラムのyuccoさんを無理矢理招集したらしい。すげえ。そしてもう一度ガチでバンドやろうとした熱意、エネルギーが伝わってくる。「己の復讐劇」とはまさにこのこと。言葉がメロディーにビシッとハマっていて、聴いていると、目的地もなく走り出してしまいそうになる。実際は通学でチャリをギコギコ漕ぐスピードを上げるだけですが、気持ちはほんとにそのくらい。マジでみんな聴いてくれって想いが強すぎて、出会う友だちみんなにおススメするtacchiであった。

 


2 - How many people did you say “GoodBye” (Official Music Video)

 

 

  基本的には発表(tacchiはしがない学生である)続きで、どうやら余裕がなかったらしい。手帳の今日あったこと書きとめに空白が続く。何してんだよ、これじゃあ目的が果たせんじゃないか。多分バイトに寝坊してたはず。そのくらいバタバタしてたけど、本人まあしゃーないか、と無かったことにしようとする。

 

  1つ目の発表が終わったすぐに、同期や後輩たちと飲み会をして、翌日再起不能くらいに酔っ払ってしまった。変なこと言ってなかったか、心配ではあるが、あまり記憶がないな……でも、楽しかった、参加してくれたみんなも楽しんでくれてるかな……そういえばあのときあいつは何て言ってたっけ……?  とか布団の中であれやこれや考えてる日、その前後で読んでいたのは坂口恭平『けものになること』。

 

けものになること

けものになること

 

 

「おれはドゥルーズだ」と高らかに宣言し、「おれ」は「わたし」にも、そして実在した作家、その作品の登場人物、もはや自然の事物にだってなんだってなる。言葉が言葉を生み、濁流みたいにこちら側へ流れ込んでくる。ただただ圧倒された読書体験だった。めっちゃロックだった。おりゃーーーーー。

 

  次の発表準備をしながらも、なんか身体がスッキリせん。そう感じたtacchiはサウナでおじさまたちに囲まれながら、チルアウト。サウナでのおじさまたちの会話は、基本的にどちらかが一方的に知り合い(?)の方に、世間話を話し続ける。すなわちストレートボールを投げっぱなしで、疲れてきたら、ブルペン、つまり水風呂へ行く感じであった。これもコミュニケーションのひとつなんかな、おもろいな。いい感じに身体もシャキッとして、やることやっていたのだが、次の日風邪を引く。サウナは身体に味方してくれなかったのだ。

 

  それでも様々なものは迫ってくるので、カタカタカタカタ。tacchiはyaejiとかBathとかFever Rayなどのエレクトロな感じ、そして吉田ヨウヘイgroupの新作に心と気を満たしながら、作業を進めた。家に帰れば、SUNNY CAR WASHの「キルミー」を風呂場で歌うなどしているうちに、体調が回復。病は気から。気持ち高めりゃ、何も怖くねぇ。

 


SUNNY CAR WASH - キルミー

 

 

  そんなある日、ひょんなことから就職してみたい企業の人に話を聞くことができて、tacchiの就職活動モチベーションは少し上がる。茨の道である。何事も諦めないで、チャレンジしていこうと、さらにテンションを上げたのはNGT48「世界はどこまで青空なのか」のMV。

 


<期間限定>NGT48『世界はどこまで青空なのか?』MUSIC VIDEO Full / NGT48[公式]

 

  荻野由佳さんの姿が尊い尊いよ……!彼女は何回も何回もオーディションを受け、そして落ち、やっとのことでアイドルになれた、らしい。オレもがんばろう。やってやろうじゃんか。ちなみにこいつは西潟茉莉奈さんの顔が好き。

 

  そしてtacchiは強行スケジュールのなか、町田康さんのライブ×トークを見るため、小倉へ。行きのバスのなか、「小倉  カレー」でオッケー、グーグル。「カレーの龍」で少し遅めの昼食をとる。

 

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うまい、美味しい。食レポ下手糞かよ。まあまあ。店主さんと世間話をしながら食べて、情も深まり、もう一度行きたくなっちゃった。ちなみに開演までマクドナルドで発表資料作り続けてたので、他の名所は全く満喫できなかった。ギギギ。

  汝、我が民に非ズのライブは、ステージに立ち、A4サイズの紙を片手に持ちながら、気迫あふれんばかりに歌う町田氏の姿に驚愕。しかし声量が凄い。バンドメンバーの演奏も凄い。凄い凄い凄い。

  トークでは、まず町田氏が詞先ではなく、メロディー先なことに驚く。メロディーがあり、そこで生まれた言葉に状況が生じ、そして意味を与えていく。これを繰り返すことを「サイクルオブ歌詞ス」というらしい。隣の席に座ったお兄ちゃんと一緒にワハハと笑い、そしてオォ~と感嘆し、客席でも共鳴が生まれました。このお兄ちゃんとは色々お話しすることができて、孤独なまま小倉に殴り込んだtacchiの心を弾ませてくれた。ありがとうございました。「日本文学とはうたである」との指摘に感銘。活字でもメロディは大切なんだな、たしかにtacchiは何か読むとき、何者かの声で勝手に朗読させてるし、それがビシッと決まったり、色々な音色を奏でている作品は、とりわけ好きだ。なんだか感覚的、かつ抽象的な言葉で全然伝わらないだろうけど。夜は学部生の時の友人と飲む。非常に楽しく、ほんとうにいい夜だった。寝たのネカフェだったけど。

  この間読んでいたのは、そんな様々な声が聞こえてくる作品、滝口悠生『高架線』。

 

高架線

高架線

 

 

アパートを出るときには、次の住民を自ら決めてから出なければならないボロアパート「かたばみ荘」を舞台に、そこに関わる様々な人物のモノローグ。人はこの世にごまんと存在していて、それぞれに様々な物語を持っている。そんな語りが次へ、次へとつながっていく。人が生きた空気というかなんというか、ああ、あなたはそこに居たんだなって思わせてくれる。「かたばみ荘」にまつわるエピソードがどんどん結ばれていき、浮かび上がる感情や風景、出来事がこの上なく素敵だ。三郎がカレーうどんを食べる場面には、こちらもうるうる。ぜひ読んでほしい作品です。

 

  そして月末。何とか発表を終えたと思いきや、また次の週で発表じゃないか。わたし、どうなってしまうん〜〜〜いや〜〜〜ん。(結)

 

(なんだか長くなってしまいました。次からは前半と後半にわけようかしら。その前に次はあるのかって話なんですけどね)

 

 

teto『dystopia』

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  年に数組、一聴したその瞬間脳天をぶち抜くような衝撃を与えてくれる日本のバンドに出会う。ぎゃんぎゃん鼓膜に鳴るサウンドに、鳥肌が立つのだ。ありませんか、そんなこと?僕にとって、そんな今年のバンドはtetoだ。

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2017年上半期よく聴いたアルバム

 

備忘録です。ぼちぼちジャケ写とかを追加するかも。〇内数字は暫定順位(7月2日時点)

 

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20170701

   あっという間に今年も半分しかなくなってしまった。3月、ともに学生生活を過ごした仲間たちと色々なところに行き、お酒を飲み、写真を取り合ったりした。ほとんどの皆が社会人となって働いているなか、僕はもう少し勉強をするという選択肢を選んだけれども、しんどいハードなりに充実はしているはず。離れた友人たちは元気だろうか。これまで4月から6月までに会った友人は、元気そうで何より。

 

  4月からは勉強面で苦しい日々が続く。自分無知すぎて、つらいかなしいむなしい。でも。でも、ここでへこたれてちゃだめだ!「麦は倒れてから強くなる」って、『はだしのゲン』の父ちゃんも言ってた。信じるよ、父ちゃん。

   

  とは言いつつも、改めて自分自身のことを考える時間や、これまでよりも幅広い分野の知識を得ている実感が多少なりともあったため、自分がこうなるのかなと考えてた進路とは、別の方向に向かいそう。それはそれでいいんじゃないかな。ひとまず行ったことも見たこともない土地で働いてみたいな。

 

  音楽や本にも触れる時間が増えたので、それも今の生活を楽しめている理由のひとつかもれない。どこかに出向く機会も増えた。やはり人間、自分の知らないものやわからないものを追求しようとすれば、楽しめるのかもね。お金はないけど。お金くれよ、お金。クラウドファンディングしようかしら。

 

  といいながら、来週から発表が続きそうだし、いい音楽がたくさんあったので上半期ベストもまとめようと思っている月替わり。

20170314

 

  一月。僕が住む街は寒い上に風も冷たく、朝起きるのにも一苦労。そんななか迫ってくるのは、卒業論文町田康という作家について書いた。語り口が非常に独特(戯作派由来の饒舌体と評されるが、もっとアクが強いと感じてます)で、加えてそれに従うように物語が流転していく作品に取り憑かれ、研究しようと思い立った。が、そんな癖の強い文章を、これまでに文を書く経験に乏しい小童が論文作成しようとすると、そりゃあ苦労しますわな。自分の考えていること・感じていることを、「表現」「批評」することは、自明ではありますが難しい。しかし磨かねばならぬのだ。まだまだ学ぶ機会を設けることができたので、せめて読んだ人(教授くらいしかいないだろうけど)に、面白がってもらえるものを書きたいと感じた。

  共に過ごした音楽はThe xx、Suchmos、Awesome city club、Cloud Nothingsの新譜。さすがに卒論関係以外の本を読む余裕はなく、町田康などを読み返す。笙野頼子も登場するのだが、急遽作品を「なにもしてない」に変更してよかったと思っている。

 

  二月。まだまだ寒い。卒論の打ち上げで幕開け。楽しゅうござんした。こうして飲む機会も残り少ないと思うと、何だか心寂しい。しばらくは卒論でバーンアウトしてしまう。発表準備もあるのに、何もする気が起きない。東京へ旅行に行く。この時期の夢の国は風が強すぎて、体温が低下するスピードがスーパーカーの速さ並みな僕にとって、まさに生き地獄。ただ、ミュージカル的な催し物は、オリエンタルランドのプロ意識に圧倒された。他にもコーヒーを飲んだり、蒙古タンメンを食したり、大好きな古着屋でギャルソンオムプリュスのデッドストックを手に入れることができたりしたので、まあ楽しかった。金は使うが、なぜかなかなかバイトのシフトに入れない。発表会は時間内に終わらせたものの、わかりやすく工夫しようと考えたところが、逆にわかりづらくなったようで、自分の意図と他者の受容はこうも相違するのだなと痛感。あとは飲んだり、スノーボードに行ったりと充実。しかし金がねぇ。

  Homeshake、Dirty Projectors、Thundercatの新譜をよく聴いた。阿部和重保坂和志ゴーゴリなどを読んだ。